絶滅したのは、日本生まれのトキ。
江戸時代には、空にはトキが、山にはニホンオオカミが、海にはニホンアシカが、当たり前のように棲んでいたのだ。トキは、今のハトみたいにあまりにも数が多くて害鳥的な扱いだったそうだ。
1934年(昭和9年)12月28日に、トキは国の天然記念物に指定。
1953年(昭和28年)には戦後の混乱期も終わりようやく本格的なトキの保護活動が新潟から始まった。
1967年に国の人工飼育をする方針で捕獲されたのが、日本生まれの最後のトキの『キン』でだった。
2003年10月10日7時20分ごろに職員(佐渡トキ保護センター)が『キン』が死んでいるのを見つけた。
死亡時の推定年齢は36歳で、人間にたとえると100歳ぐらいだった。『キン』の死で日本生まれのトキは永遠に地球上から消えてしまったのだった。
学名はNipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)だが、今日本に住んでいるトキは中国系のトキだけになってしまったのだった。2003年10月10日に日本産のトキは完全に絶滅。
2010年12月調べでで中国・日本・韓国を合わせた個体数は1,814羽
種類・コウノトリ目 トキ科
食べ物・約17センチの曲がったくちばしで、池や水田の泥の中につっこみドジョウやタニシ・イモリ・カエルなどを食べていた。
大きさ・体長70~80センチ。つばさを広げた長さは約130センチメートル。
生息地・江戸時代までは日本全国に生息していた。