グアムオオコウモリ

グアム島の先住民で、現在もグアム人口の50%を占めるチャモロ族もグアムオオコウモリを食べていた。

でも絶滅にまで追い込むような食べ方はしなかった。

1960年以後に太平洋の観光地として注目され始めたグアム島は「名物」が必要になった。

そこで、フルーツとミツを好んで食べるオオコウモリに目を付ける。

食べ物のおかげで肉は、自然に下味が付いて見かけのグロテスクとは想像もつかないほどジューシーで美味だった!

グアム名物となり観光客の欲求をみたすため、毎年毎年、大量のグアムオオコウモリが遠慮なく捕獲されたのだ。

そして1968年、あるレストランで注文された料理は「美味中の美味」といわれたグアムオオコウモリの肉。

その食べられた1匹こそが最後のグアムオオコウモリだったのだ。

人間の胃袋を満たすために人間に食べられた絶滅動物。


 

1968年に絶滅

種類・翼手目(よくしゅもく)オオコウモリ科

食べ物・フルーツや花の蜜

大きさ・体長約36センチ

 

生息地・グアム島。