ガルハタネズミ

ガルハタネズミが棲んでいたガル島は「ビッグ・アップル」「ゴッサム」「決して眠らない街」「世界の首都」などの数々のキャッチフレーズを持つニューヨーク!の近くにあった。

ガルハタネズミが生きていた時代は、移民たちが増え続けて世界屈指の摩天楼都市に変化していった時代だった。

大都会になるにつれて、日々の疲れを癒すために多くの人が休日に訪れたのがガル島だったのだ。

ガル島にも人が増えて、道路ができて、街ができた。自然破壊はガルハタネズミの棲家も奪っていったのだった。

さらに1898年にアメリカとスペインが戦争を始めると、スペインの攻撃にそなえて海岸線に大砲を設置する要塞を大量に建てる。

結局は攻めて来なかったけど棲家を失ったガルハタネズミ達は激減。

生き残ったガルハタネズミも要塞の駐屯部隊の兵士がもち込んだネコの餌食になって、静かに地球上から消えたのでした。

標本の15個体がワシントンD.C.に存在する。


 

1900年に絶滅

種類・齧歯目 ネズミ科

食べ物・草や葉、小枝や木の実などを自分と同じ体重ぐらい食べていた大食漢だ。

大きさ・全長15cm~20cm・体重40g~55g。突然、台所辺りから出てきたらビクッ!ってするぐらいデカめのネズミだ。

生息地・アメリカ合衆国・ロングアイランドの東側にあるガル島の湿原。