ムコジマメグロは聟島(むこじま)の固有種で、ハハジマメグロは母島(ははじま)の固有種だ。
2種のメグロは一見して似たような鳥で写真で見比べても、どっちがどっちだかよく解らない。
違いといえばハハジマメグロほうが少々大きめってところ。
しかし、この2種の運命ははっきり分かれてしまった。
聟島(むこじま)のメグロは絶滅し、母島(ははじま)のメグロは今もたくさん存在している。
生態的にはハハジマメグロと同じだったのではないかと考えられている。
似たような種類なのに一方がだけが絶滅した原因は解っていないのだ。
ただ、繁殖するのには背の高い天然林が必要と考えられているので、森を食べつくした野生のヤギが影響を与えた可能性はたかいかもしれないっていう説もある。
絶滅は1838年。
種類・スズメ目 ミツスイ科
食べ物・クモや小型の昆虫。ミツスイ科だけに花のミツも吸う。大好物は成熟したパパイヤ。
大きさ・体はスズメぐらい。翼を広げると63~68mmある。
生息地・小笠原諸島に浮かぶ聟島列島の聟島(むこじま)と媒島(なこうどじま)に住んでいた。