ミミナガキットキツネ

カリフォルニアに棲んでいた、耳が大きなキツネ。

プレリードッグが、エサ取りなどで留守にしていると、その隙に家をのっとるなど結構したたかな生き物だった。

移民たちの最大の敵は、せっかく耕した田畑や大切な家畜を襲うミミナガキットキツネだった。

罠を仕掛け、エサに毒をまぜて徹底的に殺した。

1869年に大陸横断鉄道が完成すると、ハンターたちの行動範囲が広がる。

ハンターたちは、毛皮目当てにミミナガキットキツネを殺し始めたのだった。

しかし、ミミナガキットキツネの毛皮は、先住民のインディアンが「汚れ物」と呼んでいたほどシラミがたかりやすくてあまり人気がなかった。

なのに、人口が爆発的に増えて需要があったために、数多くのミミナガキットキツネは消えていったのだった。


 

1910年に絶滅

種類・食肉目 イヌ科

食べ物・カンガルーネズミやウサギ。昆虫や地上を住みかにしている鳥など。

大きさ・全長30~45cm・体重2.5~5キロ普通のキツネと同じ位。

 

生息地・アメリカ合衆国のカリフォルニア州。