クイーンシャーロット諸島の先住民は、海の近くに住んでいました。
食料は主に海から頂戴していたのだ。
そんな事から島の奥に入り込む事は無かったそうだ。
ドウソウシンリントナカイの存在は知っていても日常的に狩りをする事も無かった。
しかし、ヨーロッパからやって来た毛皮ハンター達は島の奥へ奥へと入り込む。
島のあらゆる所に罠を仕掛けたのだ。
罠にかかったのは小さなトナカイだった。
1878年にヨーロッパの人間に発見されたトナカイ(シカ)。
新種なのかどうかを長年に渡り議論が始る。
議論中も毛皮ハンターの狩りは止まずドウソンシンリントナカイの数は激減する。
そして、ヨーロッパ人に発見されてから30年後の1908年。
2人の毛皮ハンターがオス2頭、メス1頭、子ども1頭をみつけて子ども以外を射殺。
子どもは、親がいなくなりその後死んで、地球上から永遠に消えたのだった。
種類・偶蹄目シカ科
大きさ・体長1m40cm弱、体重100kg~130kg。ふつうのトナカイの半分以下
生息地・カナダの太平洋岸にあるクイーンシャーロット諸島の森林地帯に生息