インドでは神様、タイでは労働と乗り物と曲芸にと、危惧種界ではもっとも人間と上手く付き合っている生き物だろう。
アフリカゾウと比べると空を飛びそうなくらいなデッカイ耳を持ってるわけでは無い。
見栄えのいい立派なキバも無い。
正直ショボイ感じがするゾウでもあるが、逆に日本人には親近感がわいてくる風貌でもある。
江戸幕府8代将軍・徳川吉宗に献上されてから約280年。
今では、その存在感から動物園の不動のレギュラーを守っている超安定的な人気者だ。
だが最近の動物園に居るゾウ達には深刻な悩みがある。
それは高年齢化だ。
現代の日本が抱える問題とマッチするところなども妙に親近感がわいて来ちゃったりもするではないか。
そもそも日本人のゾウ好きは戦時中の「ゾウの花子」の悲しい物語で始まり、「アーム筆入」のCMで身近になり、そしてディズニーの「ダンボ」のキモ可愛さが人気者に押し上げたのではないだろうか。
ちなみに「アーム筆入」は1965年に発売された“象が踏んでもこわれない”のキャッチコピーで世の中の鼻たれ小僧の度肝抜いた文房具だ。
CMに出演していたゾウはアジアゾウだった。
そして、そのインパクトで500万本以上を売り上げた超ロングセラー大ヒット商品になったのでした。
アジアゾウの戦いはまだまだ続く!。
1995年の生息数は35.000~50.000頭。
種類・哺乳綱長鼻目 ゾウ科 アジアゾウ属
食べ物・基本的に草
大きさ・体長500~640cm、尾長100~150cm、体高200~300cm。体重はオスは平均4~5t、メスは2~3t。
生息地・ユーラシア大陸南部、インドネシア、スリランカ。