インドハゲワシ

 

インドハゲワシは腐った肉が大好きな腐肉食動物。

1990年代後半に突如生息数の99%が消滅した。

その頃、家畜の薬として投薬されたジクロフェナク(抗炎症薬)。

その薬を含んだ死肉を食べていたハゲワシ。

みんな肝不全を起こして死んでいったのだ。

他のハゲワシであるベンガルハゲワシやハシボソハゲワシも絶滅の危機になるまで死んだ。

ハゲワシ界を襲った大事件なのだ。

ハゲワシが激減した事で、腐った肉が自然界に放置。

放置された腐肉をエサに野良犬が増加!

野良犬は狂犬病などを持っており人間界にとっては脅威になっているそうだ。

生態系が崩れるとろくな事はないのだ。

 

アフリカのハゲワシはさらに危機的な状況にある。

何が脅威になっているかと言うと

害虫を防ぐために使用している毒性の強い農薬のばらまき。

さらに最近では、象牙を狙う密猟者がハゲワシを殺しているのだ。

例えば

2012年7月、ジンバブエの国立公園で、密猟後に毒薬を振りかけられたゾウ1頭を食べた191羽のハゲワシを毒殺。

2013年、ナミビアで同じ様に約500羽を毒殺。

密猟者がハゲワシを大量に殺す訳が衝撃的だ。

死んだゾウの上をハゲワシが飛ぶと公園の管理者に見つかるから毒殺したのだと。

密猟も毒殺も正しい事がひとつも無い言い訳だ。

アフリカには11種のハゲワシがいたけど、クロハゲワシはすでに絶滅。

7種類のハゲワシが絶滅危惧種に指定されている。

ハゲワシの未来は本当に暗い。

 

インドハゲワシの戦いはまだまだ続く。


種類・タカ科

食べ物・腐肉

大きさ・体長約60cm

 

生息地・インド、パキスタン