名前のブルーバックを直訳すると「青いシカ」だ。
でもこいつはウシ科。
ウシとウマは蹄(ひづめ)が違うのだ。
なんでウシ科なのにシカと呼ばれたのか、南アフリカに移住してきたヨーロッパ人がパッと見で「青いシカ!」と呼んだからだ。
そんなブルーバックはもともと生息数が少なかった。
行動するのも20km圏内とこじんまりと生活していたのだ。
最大の不運は、生息地が開拓者の通り道にもろにかぶってしまった事だろう。
ビロード状に光り輝く超高級な美しい毛皮は人間にとっては野生の生き物じゃなくて金なのだ。
体が大きく動きが早かったブルーバック。セレブ達が楽しみながら生き物を殺すスポーツハンティングには最高の標的になった。
1800年ごろだと「動物保護」や「絶滅危惧種」などの意識は無かった。
移民者に見つかった時点で、美しすぎたウシ科の運命は終わっていたのだ。
種類・偶蹄目 ウシ科
食べ物・草類
大きさ・体長2m・肩高1m・体重160kg
生息地・アフリカ南部。緑の多いい草原・開けた疎らな林。