1766年にモーリシャス島に駐屯していたフランスのナポレオン軍は、イヌやネコではなく、ゾウガメのペットを飼っていた。
ゾウガメの名前は「マリオン」推定年齢30~50歳だった。
セーシェルゾウガメの名前の由来になった探検家のマリオン・ド・フレネが200キロ離れたセイシェル諸島から連れてきたのだ。
1814年モーリシャス諸島は、戦争でフランス領からイギリス領に変わった。
ゾウガメのマリオンは、ペットとして変わらず飼われていた。
マリオンは平和に暮らしていたけど、マリオン以外のゾウガメは、1800年までに絶滅していたのだった。
マリオンは、自分が地球上でたった一頭の生き残りだとは知らずに孤独のまま120年間も生きつづけた。
そんなマリオンの最後は、1918年英国モーリシャス部隊の要塞の砲台によじ登り、そこから転落して死んでしまったのだ。
死んだ時の推定年齢は180~200歳になっていたそうだ。
以上が、絶滅したセーシェルゾウガメ「孤独なマリオン」のお話。
本とかでも結構載っている有名な話だ。
そして・・・
長らく絶滅種だったけど、82年後の2000年に2頭のセーシェルゾウガメが再発見!
2006年には繁殖に成功!
絶滅からみごと復活!
と思われたが、発見されたセーシェルゾウガメの背中に瘤(こぶみたいな物)が3つあることから別種じゃないかという噂。
なんかややっこしい。
セーシャルゾウガメの戦いはまだまだ続く・・・
カメ目 ゾウガメ科
大きさ・体長約1メートル。ガラパゴスゾウガメよりちょっと小さめ。
生息地・マヘ島、シスター島、プララン島など115の島からなるセイシェル諸島。現在はヨーロッパに人たちの高級避暑地として人気があるところだ