南太平洋のタヒチ島に棲んでいたタヒチシギ。
棲家は水辺に構えていた。
産んだタマゴは、水辺にある沢山の小石に似ていた。
外的からタマゴを守るためのカモフラージュだ。
相当な頭脳派。
さらに、キツネなどの外敵が接近すると「擬傷(ぎしょう)」と呼ばれる行動をとって雛や卵を守った。
擬傷とは、親鳥がバタバタと飛べないふりをして外敵を巣から引き離す。
十分離れたところで親鳥は巣に戻るというもの。
そんな頭脳派のタヒチシギがなんで絶滅したかというと・・・
1769年にイギリスのジェームズ・クック、通称キャプテン・クックがタヒチ島にやって来る。
その後、人間が出入りしてるうちにブタもやって来る。
人間から逃げ出して野生化したタヒチブタ。
タヒチブタは美味しそうなタヒチシギのタマゴやヒナを食い荒らしたのでした。
ブタは親鳥に興味がないので擬傷をしても通じなかった。
キャプテン・クックが島にやって来てから8年後の1777年にタヒチシギは絶滅したのでした。
種類・チドリ目シギ科
主食・なぎさや岩間でカニ、エビを食べていた。
大きさ・全長15cm
生息地・南太平洋のタヒチ島。