ドードー(モーリシャスドードー)が人間界にデビューしたのは 、イギリスの作家ルイス・キャロルが1865年に出版した「不思議の国のアリス」だった。
出版された当時は、ルイス・キャロルが創作した動物だと思われていた。
19世紀にインド洋にあるモーリシャス島で骨が発見されて「ドードーは実在した動物だった!」ってみんなが驚いたのだった。
今では、「絶滅動物の象徴」とまで言われているドードーだけど昔の取り扱い方は本当に雑だった。
例えば、博物館に全身のはく製があったけど、1775年にあまりにも汚い&くさいという理由でゴミと一緒に燃やされてしまったそうだ。
たまたま頭部と足だけは、保存(捨て忘れ?)していたため、貴重で中途半端な標本として現在に残されている。
1回の出産で1個だけ生んだタマゴはグレープフルーツほどの大きさだったそうだ。
産卵数は少なく繁殖力は低かったのだ。
ドードーが絶滅した理由は、大航海時代の海の男たちに乱獲された事だろう。
大航海時代、ヨーロッパからアジア方面に行く時にドードーが棲んでいたモーリシャス諸島に沢山いたのろまな鳥は、長い航海の食料には最適だった。
大量に塩付けのレトルト食品に加工されたり、脂はランプの燃料に、皮は船の修理に使われた。
さらに船員の長旅によるストレス解消として、ゲーム感覚で撲殺された。
ダメ押しは、島に移住してきた人間と共にやって来たブタや犬、ネズミにヒナやタマゴを食べつくされる。
未来を食べられたドードー達は、1681年に地球上から完全に消えたのでした。
近くにあったレユニオン島の「ホワイトドードー」ことレユニオンドードーとロドリゲス島の「孤独なドードー」ことロドリゲスドードーも、同じ様な理由で地球上から消えたのでした。
ドードーが絶滅して自然界にも影響がでた。
カリヴァリアの木は、ドードーが食べた実を消化したウンコからしか発芽しないのだ。
そのため、今ではモーリシャス島に4本しか残ってないそうだ。(1本はほぼ死んでいる!?)
ドードーが絶滅したためにカリヴァリアの木も絶滅の道を辿りつつあるのです。
種類・ハト目 ドードー科
食べ物・植物の種子や果実、葉。
大きさ・全長約1メートル・体重は3~9月の最も重くなる時期には20キロ。
生息地・インド洋、モーリシャス島
おまけ
ドードーの立体物の大きさです。