カロライナインコ

カロライナインコの数は、50億羽いたリョコウバトほど多くはなかったけど、次くらいに多かったのではないかと言われていた。

 

そんな大量のインコの大好物がフルーツだったのだ。

 

ヨーロッパからやって来た大勢の移民が造り上げた果実園に、インコ達は遠慮しないで群がったのだった。

 

人間からしてみれば、莫大な損害を出すクソインコに思えた事だろう。

怒った人間たちは、徹底的に銃でカロライナインコ撃ち落とした。

 

打ち落とされたカロライナインコの肉は貴重な食料になり、カラフルな羽は装飾品として利用されたのだった。

激減したカロライナインコを保護しようとした研究者もいたが、「動物保護」の意識は一般的には非無の時代だった。

 

1918年、シンシナティ動物園で30歳になる1羽のカロライナインコが死んだ。

そして、地球上からカロライナインコは永遠に消えてしまったのだった。


 

1918年に絶滅

種類・オウム目 インコ科

食べ物・果実

 

大きさ・ちょっと大き目のインコくらい。

 

生息地・アメリカ合衆国東部。