ダイトウウグイス

 

1922年に絶滅に指定されたウグイス。

絶滅確定から80年後の2002年に沖縄本島と奄美諸島の喜界島でしっかり生きている事が確認。

さらに2008年5月に奄美諸島の喜界島で9個の巣が見つかる、うち4個の巣に卵やヒナを発見。

成鳥も捕獲されてとがった翼などの特徴から、完璧にダイトウウグイスである事が確定したのだ。

見事に絶滅動物から復活した好例。

その後の調べから産卵数は4,5個で、メスだけで子育てする事もわかった。

名前がダイトウウグイスと言うだけに、南大東島だけに住んでいた日本固有亜種のウグイス。

南大東島は沖縄本島から約360キロとほどよく離れた島、地面が隆起してして出来た土地でなく環礁が数回の隆起を経てできた驚きのサンゴの島だ。

その昔は「島外の人間がいると職務質問された」という逸話があるほど滅多に観光客が訪れることがなかった島。

しかし、1997年の南大東空港拡張移転によって最近では観光地として注目されている。

標本は、1922年10月にオス、メスの2体が採取されて標本になったがのちに焼失してしまう。

ダイトウウグイスの戦いはまだまだつづく・・・


スズメ目ウグイス科に分類される鳥類でウグイスの一亜種。

別名ダイトウハシナガウグイス。

大きさ・約15cm、一般的な今のウグイスほどの大きさ。

 

棲息地・喜界島