ネブラスカオオカミ

 

アメリカの先住民インディアンとは仲良く共存していたネブラスカオオカミ。

しかし、ヨーロッパからやって来た移民には嫌われた。

移民たちは、家畜を狙うオオカミを「The Loafer Wolf(ごろつきオオカミ)」、「Lodo(ごろつき)」と呼んで悪魔のような扱いをしたのだ。

19世紀を過ぎると「Wolfer」と呼ばれるウルフハンターが出現する。

完全に人間の標的にされたネブラスカオオカミは、1.000ドル(今の金額で約100万円以上)の高額な賞金が賭けられる。

狩の仕方は少々エグイ、大好物のバイソンの死体に猛毒のストリキニーネを仕込んで毒殺するのだ。

また、その毒入り肉を、ワシやカラス、コヨーテが食べて大量に死んだそうだ。

さらに、バイソンの肉が貴重な栄養源だったインディアンの人達も巻き込まれたそうだ。

やってる事は無差別殺人を変わらない!

人に喜ばれて、さらにお金儲けになるオオカミ狩りはネブラスカオオカミを大激減させたのだ。

そして、1927年には、アメリカ中部では絶滅する。

1973年に絶滅危惧種法が制定され保護の対象なる。

2006年頃には5~6万頭まで回復する。

今は、五大湖西岸地域からカナダにかけてちょっとだけ安心して棲息している。

ネブラスカオオカミの戦いはまだまだ続く・・・


 

1927年に絶滅

種類・食肉目 イヌ科

食べ物・肉

大きさ・全長165cm、体重34~45kgオオカミとしては中型。

 

生息地・五大湖西岸地域からカナダ。