マダカスカルカッコウ

大好物の食べ物は、マイマイ(カタツムリ)。

長いくちばしでマイマイをつまみあげて、カラを突き破って食べる姿から、「マイマイ食いカッコウ」とも呼ばれた。

 

生息地のマダカスカル島は、メリナ族のラナバローナ女王が治めていたけど、1896年にはフランスの植民地になる。

フランスからやって来た移民たちと共に、ペットとして持ち込んだイヌやネコ、船に忍び込んでいたクマネズミが島に上陸。

 

外来種達(イヌ、ネコ、ネズミ)は、マダカスカルカッコウが主食にしていたマイマイ(カタツムリ)を食い荒らしてしまう。

さらに,外来種(人間)は、農地や牧場をつくるために、生息地の森林地帯を焼き払ったのでした。

ブルーの美しい羽も、外来種(人間)にとっては魅力的だった。

そして、島がフランスの植民地になってから約40年後の1936年。

マダカスカルカッコウは地球上から消えたのでした。

今では、博物館とコレクターの手元に13体の標本が残っているだけなのだ。


 

種類・カッコウ目 カッコウ科

食べ物・マイマイ(カタツムリ)

大きさ・全長55センチ、カッコウの仲間では最大級。

 

生息地・アフリカの南東方にあるイル・ド・サントマリー島、マダカスカル島。