ムネフサハワイミツスイ

ハワイ島では、昔から王族の飾りに使用していたほどの美しい鳥。

宮内庁御用達的なムネフサハワイミツスイも、長らく平和な日々を送っていた。

 

なのになぜ絶滅したかと言うと、時代も流れて、威光も薄れた頃に島で黒と黄色のケープが流行。

それを観光客用のお土産にしたら大反響!

バカンスにやって来るお金を使いたい観光客は、思い出にムネフサハワイミツスイの超高級ケープを買ったのだった。

超高級ケープ1つ作るには、大量のムネフサミツスイが必要なため、1980年にはケープ一着、900万円で取引されたそうだ。

また、観光客や移住者が増加したために都市開発が急速に進み、ムネフサミツスイが好んだ高いこずえや、大好物の蜜がある花も激減。

そして、乱獲と生息地の激減で、1934年に絶滅したのでした。

 

ちなみに、ハワイの島々では、最近の80年間で20種以上の鳥類が絶滅しているそうだ。


 

種類・スズメ目 ミツスイ科

食べ物・花の蜜。花蜜が食べやすいように舌の先端がブラシ状になっている。

大きさ・全長33cm

 

生息地・ハワイ諸島の8つの島の中で一番大きな島で最も南に位置しているハワイ島。標高1800mの高地に住み木の上にお椀形の巣を作った。