ネズミのようなカンガルー、カンガルーのようなネズミ、どっちでも一緒のような感じだけど、ぜんぜん違うのだ。
ギルバートネズミカンガルーはネズミに見えたカンガルーだったのです。
名前の由来は、18世紀前半にオーストラリアにやってきたイギリスの研究者ジョン・ギルバートさんが発見したから、ギルバートネズミカンガルーと言う名前が付いたのでした。
先住民アボリジニは栄養源としてギルバートネズミカンガルー狩りをしていたが、それは絶滅に導くほどのものではなかった。
アボリジニの狩りの方法は、怪しい草むらをガサガサすると、驚いて外に出てきたネズミカンガルーをブスッ!っと一突きしたそうだ。
のどかな狩り。
しかし、イギリスからの移住者はそんなに甘くなかった。
開拓した田畑を荒らす害獣として罠や毒などで駆除しまくったのだ。
実際はギルバートネズミカンガルーが田畑は荒らす事は無かったそうだ。
ネズミ=害獣というイメージだけで、駆除の対象になったのだった。
激減したギルバートネズミカンガルーを絶滅に追い込んだのは、人間がオーストラリアに連れて来たネコやキツネだった。
美味しそうなギルバートさんが発見したネズミカンガルーは、地球上から消えたのでした。
1900年に絶滅
種類・有袋目 ネズミカンガルー科
食べ物・沼地や川の付近の草むらで、穴を掘って昆虫の幼虫を食べていた。
大きさ・全長40cm
生息地・日本の約21倍の面積を持つ広大な国オーストラリア西部のキングジョージ湾付近のだけに生息していた。