タスマニアの伝説的なオオカミ。
オオカミだけどカンガルーやコアラと同じで、お腹に子育て用の袋を持っているのだ。
太陽がある内は、岩のあいだや木の根元などに隠れていた。
夜になると狩開始!
大好物は小型のワラビーだった。
だけど、襲う時のスピードが遅く結構な「のろま」だったのだ。
そんなのろまなオオカミがなぜ狩が出来たかというと2つの武器があったのだ。
まずひとつは、「しつこさ」だ、獲物が疲労して動けなくなるまでどこまでもどこまでも追いかけて捕獲する「ストーカー戦術」だ。
そしてもうひとつは、捕獲した獲物は速攻でかみ殺し、自分より大きめの獲物もヘビのように二段式に大きく開く口でパクリ!。
肉を引きちぎり血まで綺麗になめたそうだ。
けっこう残忍な所もあったようだが野性の世界で生き抜くにはエサを奪われる前に食いつくすのも生き残る手段だったのだろう。
そんな自然に対応していたオオカミがなぜ絶滅したかと言うと、大航海時代になると、ヨーロッパから入植者が島にやって来た。
人間の家畜を襲うタスマニアタイガーは、害獣になり懸賞金をかける。
そして乱獲。
オオカミの絶滅パターンが、こいつにも、当てはまったのでした。
1888年~1909年までに2,184頭ものフクロオオカミが虐殺されたという。
最後に目撃されたのは1960年以降。
今では、完全に人間の前から姿を消したのでした。
大自然が残るタスマニア島では、今も生存説はかなり根強い!
クローン復活作戦
シドニーのオーストラリア博物館は1866年以来、アルコール液に保存されたタスマニアタイガーの標本からDNAを検出。
クローン化のプロジェクトを実施した。
2005年2月、DNAの劣化が激しかったため、遺伝子ライブラリーを組み立てることができないためプロジェクトは失敗した。
バイバイ、タスマニアタイガー!
種類・有袋目フクロオオカミ科
食べ物・肉食・ワラビーやカンガルーや、ウォンバットなどの小型有袋類を獲物にしていた
大きさ・体長1~1.3m・尾長50~65cm・肩高60cm
生息地・タスマニア島の森林に生息していた。ひろくはニューギニアの熱帯の森やオーストラリア本土のサバンナ,ニュージーランドの森林にも生息していた。