カバのようなデスモスチルスの最も特徴的な所は歯だ。
一本の歯には、数本のかっぱ巻き(もしくは鉄火巻き)が束になっているような奇妙な形をしていたのだ。
名前の由来は、この歯からきている。
ギリシャ語の(デスモス=たばねる)と(スチルス=円柱)が合体してデスモスチルスなのです。
水かきが付いた手足は、ワニのように短く、体はカバのような体型。
でっぷりしたお腹は、地面に付いていたのではないかと考えられてる。たぶん陸の上ではあまり動きは速くなかっただろう。
普段は、浅瀬で過ごしていたそうだ。
食べ物は、ハッキリとした事は解ってないが、海藻(かいそう)類や歯が丈夫だった事から貝やゴカイなど食べていたと考えられている。
棲んでいたのはアメリカ大陸、アラスカ、サハリン、北日本に続く半円を描く感じの長い海岸線。
さらに同じ時期、同じ場所、同じ様なビジュアルで違う種のパレオパラドキシアも棲んでいたのだ。
それにしても体長約3m、体重約3tの巨大な生き物が大昔とはいえ日本の土地に棲んでいたなんてちょっと感激だ。
そんなデスモスチルスの絶滅した理由は謎だ、いったい何があったのだろうか。
種類・束柱目 デスモスチルス科
食べ物・海藻(かいそう)類、貝やゴカイなど
大きさ・体長約3m、体重約3t
生息地・アメリカから、サハリン、日本までの海岸線。