ニュージーランドミナミシマアユ

ニュージーランドの先住民であるマリオ族、が川の恵みで生活をしていた頃は平和だった。

 

しかし、19世紀にヨーロッパから移民が押しかけて来て状況は一変。

ヨーロッパの移民たちは、網をかければワンサカ捕れるニュージーランドミナミアユよりも、釣りがいのあるニジマスやブラウンマスを大量に川に放流してしまう。

日本の霞ヶ浦湖のように釣り用にブラックマスを放流したパターンと同じだ。

ニジマスやブラウンマスは、目の前を泳ぐ美味しそうなニュージーランドミナミアユをエサにしてしまう。

徐々に数を減らすニュージーランドミナミアユ。

さらに同時期、絶滅した最大の原因である森林伐採が決定打となる。

伐採された川岸の木は、日陰の提供と隠れ場所になっていた重要な木だったのだ。

川に落ちる葉っぱは、主食の苔を育てる肥料にもなったがそれも失ったのだ。

たび重なる不運で激減したニュージーランドミナミアユは、1904年頃には珍しい魚として展示されるまでになってしまう。

そのまま個体数は回復しないまま23年後の1927年に絶滅してしまうのだった。

そして、その25年後の1952年に保護法が制定される。

絶滅してから保護されてたニュージーランドミナミアユだつた。


 

種類・サケ目 ミナミアユ科

食べ物・川のそこにある岩にこびりついた苔。ニュージーランドミナミアユの歯と顎(アゴ)は苔を食べるのにとっても便利だった。

大きさ・体長45cm・体重1.5kg 

 

生息地・ニュージーランド・海岸から50kmほど内陸にある流れの速い川で生活していた。