カニサイ(可児サイ)

カニサイという名前だけど、ちょきちょきハサミのカニさんとは全然関係は無い。

 

岐阜県可児(かに)市で化石が見つかったから、カニサイと呼ばれている日本のサイなのです。

ただし、こいつが生きていた頃の日本は、まだ日本列島の形にはなっていなかった。

 

体はカバみたいで、水陸両用の器用さもあったようだ。

脚は短く胴は長いドッシリ安定型だが、走るのは速かったのではないかと推測されている。

 

耳と口は大きめ、口はしゃくれだったそうだ。

しゃくれた下アゴは、土の下の食べ物を掘り出すのに便利だったようだ。

 

サイの代名詞ともいえる角は、武器にするにはさびしいかぎりの短い角だったようだ。

 

でも、しゃくれたアゴは、武器にもなったという説もあるのだ!

 

そんなカニサイは、絶滅した年代も理由も不明。

謎の多い日本のサイなのです。

バイバイ、カニサイ!


 

中新世~鮮新世年に生息

種類・奇蹄目 サイ科

食べ物・地中の植物など。

大きさ・今のクロサイより、すこし小さいくらい。(ちなみにクロサイは頭胴長2.8~3.75m、肩高1.4~1.6m体重700~1800kg全長メートル)

 

生息地・岐阜県可児市や長野県で化石が発見されている。またヨーロッパやアジア、北アメリカなど広い地域の沼や川などの水辺で生活していた。