ニューファンドランドシロオオカミ

30種類の亜種が世界中の隅々まで棲んでいるオオカミ族。

たいがいのオオカミは、黒系か茶色系。

ただ1種だけの白いオオカミ、それがニューファンドランドシロオオカミだった。

名前の通り、棲んでいたのはニューファンドランドの寒い荒れた大地。

現在はカナダの10番目の州だが、その昔はイギリスの植民地だった。

あまりにも珍しいこの白いオオカミは「幻のオオカミ」と言われるほどに神秘的な生き物だったのだ。

白い体は、雪の多いニューファンドランドの地では保護色になり身を守る武器にもなった。

しかし、1842年にイギリス政府は家畜を襲う害獣として賞金を賭ける。

「幻のオオカミ」から転げ落ちた賞金首は、銃で撃ち殺されて、毒殺された。

 

最後の方は、ゲーム感覚でハンティングの標的になったそうだ。

 

家畜を襲う→害獣指定→賞金を賭けられる→大量虐殺→絶滅。

世界中のオオカミが数を減らし、絶滅していった鉄板パターンだ。


 

1911年に絶滅

種類・食肉目 イヌ科

食べ物・おもにトナカイの肉

大きさ・全長2m・体重70㎏。オオカミとしてはかなり大型。

 

生息地・ニューファンドランド